営業を15年やった結果、仕事で絶対値引きしなくなった理由

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私は値引きしません。

みなさんは値引きは好きですか?私は好きです。

買い物をする方にとって、値引きが嫌いという方はほぼいないと思います。同じものが安く買えれば人間誰でもうれしいものです。

ですが、売る立場でしたらどうでしょうか。

私は営業マンの仕事を15年以上していますが、基本的に値引きはしません。

なぜなら値引きしなくても、売れるときは売れるからです。

もちろん売れない時だってあります。ですが、「値引きをしなかったから買わない」という方はほとんどいません。本当に欲しい方は値引きされなくても買ってくれます。

今回は、自分が営業マンを15年以上やっていることもあり、営業を15年以上やった営業マンが値引きについてどう考えているかを語りたいと思います。

値引き交渉は無駄。

世の中の買い物には、二つの買い物があります。

ひとつは価格が決まっていて、絶対価格が変わらない買いもの。百円均一のダイソーなどがこれにあたるでしょう。

そしてもう一つは新車販売のような、値引きが絶対ある買い物です。

皆さんはどちらの買い物の方が好きですか?こうやって聞くと、どちらが好きということはないと思います。値段が決まっているなら無駄な交渉はしないし、交渉できるならトコトン値引き交渉するでしょう。

そう。買い物をする人にとって値引き交渉は、「できればするし、できなければしない」ものなのです。

値引きはそもそもが無駄なもの。売り手が値引きに応じなければ成立しないからです。もし値引きしなくても許される商品であれば、絶対に値引きするのはやめましょう。

特に名古屋では値引きしちゃダメ。

わたしは名古屋で営業マンをやっていますが、特に名古屋のビジネスでは値引きしてはいけません。名古屋の人の値引き交渉はえげつない。っていうかしつこいです。

一度下げると何度でも突っかかってきます。しまいには、「お前さんの努力が足りない」とか、「心意気を見せろ」とか言ってきます。

そんなものはないので、「これ以上の努力はできません。」「これ以上の心意気はありません」というのですが、それだったら最初から言っておけばよかったといつも思いました。

 

特に最初の価格交渉が重要です。

値引きするか、値引きしないかが必ず最初に聞かれます。

ここで、毅然と「値引きしません」と答えましょう。

もしかしたらそれを聞いて買ってくれないかもしれません。他の店で買う人もいるでしょう。

ですが、そんなお客様はお客様ではありません。

翻訳すると

  • 「値引きして」とは、「あなたの価値を認めていません」です。
  • 「値引きしません」とは、「価値がわからないなら帰れ」です。
  • 「値引きします」とは、「そうですよね。営業の私も価値がないと思います。」です。

名古屋のビジネスで、そんな弱気な態度では何も売れません。

 

値引きに応じなければ買わないぞと脅してくる人がお客様でしょうか。「それはお客様ではない」というのが、営業を15年やってきた感想です。

こんな人をお客様だと勘違いしてしまうと、今後永遠に値引きの脅しに応じなければなりません。とても健全なビジネスとは言えないでしょう。

値引きしなくても売れているものはたくさんある。

値引きしなくたって売れるものはたくさんあります。ダイソーのような価格が固定されているものは当然値引きしなくても売れますが、パソコンだって、多少高くても、安心して買える店だったり、信頼できるサポートのある店から買うことは多々あるのです。

 

私は先日パソコン(dynabook)を買いましたが、価格.comの最安店舗から買ったのではありません。市販のいつも信頼している店から、多少高い価格で買いました。

これは、わたしがその店舗の価値を認めているからです。高くはありません。もちろん損した気持ちはなく、十分納得して買いました。

最初から安くしてますの一言でOK。

値引きを要求されると、断れないという方がたまにいます。ですが、断れないというのはそもそもビジネスとして成立しません。

1000円のものを買うときに、100円値引いてと言われたらどうしますか?もしOKしてしまったら、次も値引きがやってきます。

次は200円値引いてと言われるでしょう

その次は300円値引いてと言われるでしょう。

その次は400円値引いてと言われるでしょう。

その次は500円値引いてと言われるでしょう。

 

・・・もうお分かりだと思いますが、値引きしてという言葉は、「あなたの価値を認めていません」という言葉と同じ意味なのです。バカにされているのです。

そしてたちが悪いことに値引きはクセになります。そして値引きとはそもそもが相手をバカにしており、相手の価値を認めていないということになります。

相手の価値を認めていない人は、基本的に価格が下がっても価値を認めてくれない人が多いです。おそらく8割引きしたとしても、最後は「タダにならないかな?」と言ってきます。

値引きはクセになる。終わりのないもの。

わたしは営業を15年以上やりましたが、値引き要求され続けたお客様とは、結局長いお付き合いができませんでした。

だって、価格しか見ていない。

長いお付き合いができるお客様というのは、やはり価格の前に、商品と売り子の価値を見てくれます。(もちろん価格も見ていますが。)

こういった方は、価格の前にいろいろと会話ができます。

営業として、お客様に合った商品かどうか、本音で話せたりします。

営業とは価格を引く人ではありません。そのお客様にとって価値のあるものを提供できる人です。

お互いに信頼関係が築ける人だけをお客様と認定しましょう。じゃないと、営業をされている方は、営業マンの価値が下がってしまいます。

友達に値引きを要求してはいけない。

たまに、友達から何かを買う際に値引き要求をする人がいます。

これは絶対にやめましょう。営業マンとしては、わたしは絶対おすすめしません。

 

特に私は友達に対しては、要求された金額より高く払うようにしています。

100円要求されたら、200円払う。

1000円要求されたら、2000円払います。

これは「相手のことを尊重している」という意思表示になるからです。

友情はプライスレスです。そんな尊い友情を値引きして、「あなたの価値を認めていない」という行為は慎みましょう。間違いなく値引きによって友情が終わりますので。

私が絶対値引きしない理由、それはバカにされているから。

ここまで、営業マンを15年以上続けてきた立場で、値引きについて書かせて頂きました。

基本的に値引きとは、

  • 相手を馬鹿にする
  • 相手の尊厳を傷つける
  • 相手を認めない

行為です。

ですので、私は値引き要求されたら、基本的に腹の中で怒ります。二度と付き合いません。

 

マツダ車のような新車販売のような、値引きして当たり前の雰囲気があるのであればよいですが、レクサスで値引き要求してゴネまくるのはやめましょう。

レクサスで値引き要求しまくるというのは、「わたしはレクサスの価値を認めていません。」というのと同じ意味です。

おそらく、レクサスの店員さんはやさしいので、「レクサスの価値が認めて頂けないなら、お帰りください」とやんわり伝えてくれるでしょう。

総じて、値引きは基本的にやるもんではないと思っています。

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